2017年4月2日日曜日

2017年 冬 終了アニメ 全話感想 総レビュー


昭和元禄落語心中~助六再び篇~  #12

■おしながき
◇ショート
☆にゃんこデイズ
☆信長の忍び
☆One Room

◇1クール
☆政宗くんのリベンジ
☆うらら迷路帖
☆南鎌倉高校女子自転車部
☆セイレン
☆けものフレンズ
☆ガヴリールドロップアウト
☆ハンドシェイカー
☆亜人ちゃんは語りたい
☆CHAOS;CHILD 
☆クズの本懐
☆幼女戦記
☆風夏
☆小林さんちのメイドラゴン

◇分割2クール
☆Rewrite 2ndシーズン Moon編/Terra編
☆昭和元禄落語心中~助六再び篇~

◇2クール以上
☆3月のライオン



◇ショート
☆にゃんこデイズ
 普通の日常系アニメのようでどこかカオスな2分。
短すぎて気分が転換する前に終わる。
4/10
にゃんこデイズ (1) (MFC キューンシリーズ)


☆信長の忍び
 ショートアニメとしては一貫して少しずつストーリーをすすめている。
笑いをうまく取り入れつつ歴史に忠実。教科書のような作品。
2クールでまだ続くようだがそれならもう少し時間を長くしても…
6/10
信長の忍び 12巻 TVアニメDVDつき初回限定版 (ヤングアニマルコミックス)


☆One Room
 一人称視点のありそうで無かった新しいタイプのアニメ。
 キャラを立たせすぎてすこしアクが強い感じを受ける。
ギャルゲのようにルート選択が出来るようななにかが欲しいがアニメでは無理か。
作画のこだわりはアニトレ同様強く感じるものがあった。
女性向けも用意していあるらしいがきっとそちらが本命か。
5/10
One Room [Blu-ray]



◇1クール
☆政宗くんのリベンジ
 安定の学園ラブコメディ。ただずいぶんと低空飛行していたように思う。
なんだか最近はドラマに逆輸入されすぎてアニメであることに違和感を感じるほどに。
内容としてはニセコイの下位相互のようなイメージ。
この手の漫画原作の悪いところが良く出ていて、
本筋を深く追わずに水で薄めてのばすことばかりをしているようで回を増すごとに退屈になっていった。
 1クールで終わると思いきやあるのか分からない第二期へと続くようだ。
3/10
政宗くんのリベンジ 第1巻(Blu-ray)


☆うらら迷路帖
 序盤ではもうきらら系原作アニメに飽きたと感じていたけれど
みていくと馴染んでいくのだから日常系というのはまだ安定感がある
ただOPもキャラ設定もごちうさのコピーで新鮮さにはかける。
世界観が和風で占いというテーマを一貫していたけれどそれでも物足りなさは残る。
 きらら原作では珍しくシリアス展開を入れてきたけれど、
この迷路町とう舞台そのものがやや不気味で胡散臭さがあって
実は凝ったあやしい裏設定があったならそれはそれでおもしろそう。
続きは薄い本で。
6/10
うらら迷路帖 (1) (まんがタイムKRコミックス)


☆南鎌倉高校女子自転車部
 ホビー系女子部活動アニメ。今のトレンドと言うべきなのかアニメと趣味と業界が繋がったある意味メディアミックス作品。
バックヤードにしっかり自転車屋のスポンサーが付いていて実写パートで押しに入る。
 目に見えて自転車に乗ってくれと言わんばかりの推しようなのだけど
けいおん、ばくおん、ろんぐら、これとある程度のユーザー獲得には繋がっているのだからアレだ。
 オーディオ趣味も早く作ればいけそうだ。?
5/10
南鎌倉高校女子自転車部 VOL.1 [Blu-ray]

☆セイレン
 アマガミと対比させるしかない本作。
ヒロインの魅力、主人公の力量、あらゆる面でアマガミを薄めたような作品。
 主人公がどうにも弱々しく上から下から力が入っていない。
また1クールで3人のヒロインと、これもまた物足りなさを感じさせた。
 所々に入るアマガミ特有のスタッフのアイディア、努力は伝わった。
ただ一点、映像と音楽を併せてOPは今期一番気に入ったかも知れない。
6/10
セイレン 第1巻 常木耀 上巻 [Blu-ray]


☆けものフレンズ
 深夜アニメに革命を起こしたであろう恐ろしい作品。
今までにもしっかり考察してじっくり見れば奥深い作品は沢山あるだろうとは思うけれど、
そういったチャンスに恵まれることは今のアニメ超過密時代には難しい。
てさぐれでのけいけんがあってのけものの面白さではあるが
超低予算ながらにもキャストの選択、セリフやキャラデザインなどどこを見てもセンスが光る。
これはある意味、低予算が故のスタッフが少なく独裁的に監督の思い通りに作れたことによる作用であると思う。
たつき監督は天才肌の監督では無いかも知れないけれど、一人のクリエイターを最大級に生かす場としてのけものフレンズはこの上ない仕事だったのだろう。
 土壌は違えど、システム的にはジブリ作品に近い感じだ。
広告代理店やプロデューサー、メディア展開、視聴者の意見をいちいち取り入れていてはいいものは作りづらいと思う。
 言いアニメとは何かを根本的なところから考えさせられる、アニメの枠をぶっ壊した作品。
8/10
けものフレンズ ‐ようこそジャパリパークへ!‐(1)<けものフレンズ ‐ようこそジャパリパークへ!‐> (角川コミックス・エース)



☆ガヴリールドロップアウト
 この面白さ、どこか懐かしい。
過去の面白かったイカ娘やゆるゆりを思い出す。
もう少し遡れば天使繋がりであの撲殺天使を思い出すような懐かしさだ。
 設定が飛び抜けていてキャラクターがポップでギャグは滑ったり面白かったり。
 キャラごとのお約束が決まっているドリフのコントのような作品なのだけど
分かっているからこそ安心してぼけっと見ていられる。
 余計なキャラは出さない新しい展開はないだからこその面白さわかりやすさ。
OPやEDもツボを押さえた楽しい一作になっていたと思う。
7/10
ガヴリールドロップアウト (1) (電撃コミックスNEXT)


☆ハンドシェイカー
アニメーターが書く漫画のような作画は拘っているけど薄味のアニメ。
いうならばグラフィッカーが作ったアニメだろう。
2000年頃にやっていたフルCGのドンキーコングか何かを思い出す映像作品。
CG作品としては面白い試みは沢山あったようだけどどれも試作品感が否めない。
これ本当に女子向けなのか疑問は残る…
まあ確かに手を繋ぐ戦う。これもうほぼデートだな危険なデート。
謎のシューマイ押しはもう少しかわいらしい食べ物を選べなかったものか。
3/10
ハンドシェイカー EX [Blu-ray]


☆亜人ちゃんは語りたい
 人類多様化を考える優しい世界。
ありそうで無かった、人に限りなく近い人外学園ストーリー。
亜人はあるが大まかな設定がリアルから離れすぎていないのが絶妙で
ひかりもゆっきーもどこかその辺の高校に通っていそうだ。
 亜人としての能力はあるものの昔からある伝説やおとぎ話でよく見えにするもので妙に説得力があり普通である。
 深夜アニメに置いて、頼もしい大人がいるというのはこうも安心するのか。
また声が諏訪部というのがなんとも落ち着く。
 EDの入りが良かったり、台詞回しが絶妙にうまいことをいっていたりアニメとしての完成度も高い。
 デミちゃんと語りたいと言うより高校時代に高橋先生のような先生が居たら良かったのにと思えた1クール。
8/10
亜人ちゃんは語りたい 1(完全生産限定版) [Blu-ray]

☆CHAOS;CHILD 
カオスヘッドの懐かしさに吊られて全話見てみたがどうにもこのアニメ原作ありきであるようだし、
後半に行くにつれて納得できないしっくり出来ない部分が増えていった。
前期のオカルティックナイン同様に、ネット上での炎上や噂などリアリティを盛り込んでいるのは分かるけれど、現実に勝るような面白さや捻りを感じない。
それ以上に、力士シールもニコ生もゲームとしてはパロディ以下の時代遅れ感が否めない。
細かく見ていけば、カオスヘッドとの繋がりやシリーズならではの空気感があるのだけど悪いところまでを引き継いでしまったようだ。
この手の作品は 一昔前の流行に乗っかるのでは無く、率先してブームを作っていくようなパワーが欲しいと感じた。
3/10

CHAOS;CHILD


☆クズの本懐
 女の子を見てこんなにもめんどくさいと感じさせられたのは初めてかも知れない。
ノイタミナ作品群の中では非常に挑戦的な内容で全話放送出来るのかと思う場面がたくさんあった。
 1話をピークにしてキャラのかわいさや高揚感は下がっていき
こんな風に恋って冷めていくのかと冷静に見ていた。
 これを楽しめるオタクは果たしているのだろうか…
5/10

クズの本懐 1(完全生産限定版) [Blu-ray]

☆幼女戦記
 少し特別な俺TUEEアニメ。
作者はきっとはじめから主人公の声を悠木碧で話を作っていたのだろうと想像する。
話が進むごとに世界史もう少しまじめにやっておけばよかったなと思う。
インパクトの序盤、盛り上がりの中盤、拗れてきた終盤。
 異色のようでよく考えたらどこもラノベらしい作品でたった四文字のタイトルで損をしているような作品。
 キャラデザはなぜそうしたのがそこだけが強く疑問に残る。
5/10
幼女戦記 1 [Blu-ray]


☆ACCA13区監察課
 オサレアニメ。空気感は日常系に近いがストーリーはちゃんとある。
毎回出てくるおいしそうなスーイーツやキャラデザ、世界観とかなり凝ってはいるのだが
原作者見て分かるとおり女子向けである。
結局最終話できれいに丸め込んだようなのでめでたしと。
OPとサントラは要チェックだろうか。
4/10
ACCA13区監察課 Blu-ray BOX 1 (特装限定版)

☆風夏
 大胆な原作改変そして最終話…。
安易にヒロインを殺さなかったことについては評価できる。
しかしどうにもこのヒロイン行動がいちいち軽率すぎる。
また、話のギミックに驚きや意外性は無く単調
そのあたりが、10代の女子らしくてかわいげもあるのだけど、
せめて主人公をもうすこし頼もしくするとか工夫が必要。
全体のストーリーとしてバンドものとして夢が無いかなと思う。
 風夏のキャラ自体は男子の理想像に近いものを感じるだけに色々もったいない作品。
6/10


☆小林さんちのメイドラゴン



◇分割2クール

☆Rewrite 2ndシーズン Moon編/Terra編
 ここ最近のKey関連のアニメではずば抜けて信者向けの作品。
原作をやってくれてありがとうと言わんばかりのファン向けで
アニメで完結させる気が1mmもなくある意味清い。
これもそれもkeyという大きすぎるコンテンツがもたらした悲劇。
ギャルゲブームから20年が経とうとしている今、ゲームを必須科目とするのはどうなのかと。
麻枝原作オリジナルアニメではゲーム作ってからやれと思うが
Rewriteに関してはゲーム完成してるのかこれと思う。
 もう新作では無くてkanonとAirをリメイクして貰った方がまだ嬉しく思う。
2/10
Rewrite


☆昭和元禄落語心中~助六再び篇~
 古い長編映画を見ていたような余韻の美しいアニメ。
久々にアニメを見てうぅっとなった。
 また山寺、石田、関と落語を実際に演じていたけれど
その時々で上達具合や年齢を表現していて歴史に残るような名演が何度もあったようだ。
小林ゆうは女児から円熟した母親まで一貫して演じていたけれどこういうのはアニメならではだと感じさせられる。
アニメのために漫画があったのかと思うほどに良く出来た一作。
落語のシーンでのカットやちょっとしたもぞもぞっとした脚や首筋に伝わる汗などユーフォニアムとはちがった場の空気や緊張感をうまく表現していて
八雲の死に神は本当に画面に吸い込まれるかと思った。
2クールという枠に2人分の一生を詰め込んだ時間がどこまでも奥ゆかしい。
数話ごとに数年から十数年の時がどっと飛ぶのだけどその間の出来事ややり取りがすっと覗えるようでまるで50話くらい見ていたような気分にさせられる。
 その時間の流れと演出の巧妙さがかみ合って見ていて非常にぞっとする。
生きることや年をとること自分の使命や運命について壮大に一人の人生として小さく考えさせられる。
昭和のよき時代を思わせる落語とジャズという組み合わせにも驚かされた。そして音が良い。
もう一度みたいかと聴かれたら怖いので見ない。しかし名作であることには変わりない。
10/10
昭和元禄落語心中 -助六再び篇- Blu-ray BOX(期間限定版)



◇2クール以
☆3月のライオン
 シャフトとNHKアニメという異例の組み合わせ。
3月のライオンというちょっとしたギャグシーンや結構胸がグッとなるシーンが列なる
感情の豊かさがシャフトの演出でうまくまとめられていたようだ。
 幾度となく、零と自分とを無理にでも重ね合わせてしまうのだけど海野チカの魔力だろうか。
それでも受け入れないといけない運命ってあるしそれを乗り越える力は備わっていて救いはどこにでもあるようだ。
 いつまで経っても自分の人生は自分でしか無いけれど明日も頑張ろうと前向きな気分にさせてくれる、やはりNHKアニメ。
 10月からまた第二期が決定しているが、先の話を思うと暗くなる一方だ。
7/10
3月のライオン 12 (ヤングアニマルコミックス)




 アニメを見終わってから数日…1週間…経っても
感想を書くモード(過集中)に入れず、キーボードを筆を叩き折って燃やそうかと思った1クール。
途中けものフレンズを見始めたり、バンドリやアイドル事変を切ったりと
当初の予定とは少し変わったアニメ視聴編成をしていた。
ここ数年、途中まで見たアニメは最後まで勢いで見てしまうのだけど
この二作だけはどうにも最後まで見ることが出来なかった。


0 件のコメント:

コメントを投稿