2017年10月2日月曜日

2017年 夏 終了アニメ 全話感想 総レビュー





















※NEW GAME!! 12話

おしながき

■ショート
◇アホガール
◇捏造トラップ-NTR-

■1クール
◇はじめてのギャル
◇異世界食堂
◇DIVE!!
◇恋と嘘
◇賭ケグルイ
◇天使の3P!
◇セントールの悩み
◇プリンセス・プリンシパル
◇NEW GAME!!
◇ナイツ&マジック
◇ようこそ実力至上主義の教室へ
◇ゲーマーズ!
◇異世界はスマートフォンとともに。
◇メイドインアビス

■分割二期 シリーズ
◇地獄少女 宵伽

■2クール以上
◇Re:CREATORS
◇サクラクエスト

■劇場版
◇君の名は





◇アホガール
 長いのか短いのかよく分からない15分間。
やはりギャグアニメは勢いが重要とわかる。
悠木碧のはちゃめちゃな演技は少し無理があるようなそうでもないような悩ましライン。
考える隙を無くすという言う意味では15分ではなく8分でも良かったかも知れない。
3/10
アホガール(1) (週刊少年マガジンコミックス)


◇捏造トラップ-NTR-
 初めて見た百合姫。これはもうただのエ*本なのでは。
いろんな意味で侵されていくアニメ。
普通の女の子が悪い女の子に侵食される様子は恐ろしくも近づきがたい。
見た目は可愛い悪い女の子には騙されてはいけないという啓蒙的作品。
4/10
捏造トラップ-NTR- 上巻(Blu-ray Disc)


◇はじめてのギャル
 男の理想の学園生活を描いたギャルゲー風アニメ。
一昔前のギャルゲーをそのままアニメ化したような作品。
作画の低予算感は否めないが、やることはやったと思う。
これをきっかけにまた新しいアニメ会社が誕生する様子ではあるが
まだ下請けの域を出ていない気がしてならない。
最終話の流れは賛否ありそうだけどアニメの〆としては王道でスッキリ。
わかりやすくコンパクトに男の欲望を収めた読み切り作品みたいなアニメ。
6/10
はじめてのギャル (1) (カドカワコミックス・エース)


◇異世界食堂
 良質なBGMのような丁度良い存在感のアニメ。
1話の感想で言っていた、深夜に聞き入るジャズという表現がまさにしっくりくる。
寡黙な店主にそこへ集う異世界の住人達が、
日本食に魅了されていく非常にわかりやすいストーリー。
ねこやの店主は主人公でありつつも、食事を食べに来た客の引き立て役に徹している。
 異世界と言いつつあまりにも日常的でやんわりとしていて
扉の向こう側が異世界であることを忘れさせる。
食事がおいしいこれ以上の幸せはなく、人生を豊かにしてくれる
加えて、種族こそ違えど皆で食事を共有するのは平和で楽しい。
 7日に一度現れる謎の扉、いつもではないにしても
時間が来れば必ず迎えてくれるそこは食堂と言うよりもまさに憩いの場。
8/10
「異世界食堂」1皿 [Blu-ray]


◇DIVE!!
 よくあるスポ根もので主人公が天才肌の躍進ストーリー。
飛び込みというマイナー競技でアニメーションとして一瞬の動きを表現する難しさや
スポーツが持つ面白さというのがいまいち分かりづらい競技で
飛び込みという一瞬の輝きを追い求めるドラマ。
スポーツというよりはやはり人間ドラマヒューマンストーリーよりの作品。
1クールで主人公が大舞台へ立つ前にこれからだエンドで終わってしまったのが残念。
 プールが舞台のアニメ、爽やかな朝にゆっくりと2クールやっていても悪くはない気がした。
6/10
DIVE!! DVD BOX(完全生産限定版)


◇恋と嘘
 好きの理由とは?取り得のない主人公に惚れるヒロインこそ嘘のような作品。
奇抜な設定の下で繰り広げる学園ラブコメではあるが
非常に感情的で、エンディングとしてはどうも設定を生かしきれたとは言いがたい。
恋と嘘というタイトル、どちらかをとればどちらかを失うというようなバランスが求められたと思う。
 しかし最近の流行なのか主人公の男友達をホモダチにする意味はあまり感じられず
ただ物語を分かりづらくノイジーにさせてしまうだけのように思う。
 またアニメとしては、キャラデザの部分で失敗しているようで
目という最も感情が表れるパーツが誇張されている本作
そこが重要であることは紛れもなく事実ではあるがあの大きさでは
動かしたときにあまりにバランスが取りづらく見づらい絵面がしばしば見られた。
 EDの映像のようなちょっとした目の表情、涙の表現などの表現をもっと取り入れるべきだったかも知れない。
 それにしてもチープな終わり方をしてしまったのだが恋とはそんな都合の良いものでいいのだろうか。
4/10
恋と嘘(1) (講談社コミックス)


◇賭ケグルイ
 久々のギャンブル作品にすこし期待を高めたが始まってしまえばワンパターン。
加えて、生徒会を倒していくという少年誌的な王道ストーリー。
 細部を見ていくと、顔芸が目立ちつつも声優アニメでもあったと思う。
早見沙織の名演技シーンが見られたのは収穫で、
ヘッドホンつけて見ていたらかなりゾクゾクするような官能的で刺激的なシーンがいくつかあった。
最終話は次に繋げられる良い改変だと思う。
 話は思いの外さくさくと進んでいった様子ではあるが、
ギャンブルとイカサマという設定を作るのが大変な主題の都合上、
カイジのようにだらだらと尺をのばして連載を保たせるというのもわかる。
 そういう裏面もあってか本作のギャンブルはどうも今ひとつ現実味というのか面白みにかけるようなルールやトリックが多かった。
そういった意味では作品自体が、まるでギャンブル的でリスキーな作品なのかも知れない。
6/10
賭ケグルイ Blu-ray 1(イベント優先先行受付申込券付)


◇天使の3P!
 高校生の主人公がコーチになって女児と本気で何かを取り組むという
ストーリーがジャンルとして一つ確立されたと感じたアニメ。
 前作と言えるロウきゅーぶ!の良さと音楽アニメの良さが融合したような作品。
随所で狙いすぎと感じる謎カットやシーンがあったが、アニメ特有の感じは嫌いじゃ無いし
 引きこもりの主人公が動画を境に面へ出て小学生と活動していくという現代的なロマンの詰まった作品でもある。
 ただ、ストーリーに広がりを作ろうとしたのか、
島の一悶着は些かこのアニメに必要な設定なのか考えどころ。
特に花澤キャラがこのアニメでえらく浮いている。
このキャラもしかしたら作者がハナザーさんを
登場させるために作品にぐいっとねじ込んだキャラかもしれないと思ったり。
 楽曲をまだしっかりとチェックしていないが気になる曲はいくつかあった。
音楽アニメは外れにくいと感じさせられた1クール。
6/10
天使の3P! 1 [Blu-ray]


◇セントールの悩み
 中華アニメの中ではもっともクォリティーが高いと言える。
メッセージ性の強い作品ではあるが行きすぎてしまうことが多々あり食傷気味である。
 これでも原作を選りすぐってアニメを作ったと感じるが、
どうにもバックヤードに存在する底知れない黒さが恐怖を煽る。
 異世界のこの物語はメインの女子高生の日常を淡々と描いているだけでも十分に楽しめる作品ではないだろうか。
原作一巻の内容をそのままアニメ化したのは、中華でなかったら出来なかったと思う。
 逆にそんなことをしてしまうのだから作品全体の雰囲気が同人作品のようになってしまった感じも受ける。
 最終話のお約束っぽい1話に繋がる脚本など中華アニメも日本製との差確実に縮まりつつあると感じた1クール。
 原作の宣伝は十分に出来たが、なにか触れてはいけない壁を感じた。
5/10
セントールの悩み(1)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)


◇プリンセス・プリンシパル
 物語はまだ始まったばかりのようだ。これは劇場版の流れのような気がしてならない。
かっこよさとかわいさを一生懸命に混ぜ合わせようとした1クール。
 深夜アニメの良さ、面白さを再発見したようで
時系列をバラバラにして1クールに収めたハルヒを思い出す脚本は
1クールのアニメでありながら2クール以上も見ていたような錯覚をもたらした。
 しっかりと練られた世界観とキャラそしてストーリー、
あまりにも途中で最終回にされてしまったのもだから
まだ最終話を見ていないようなスッキリしない感じが今も続く。
この作品の運命の行方は、2期の発表か…?次の動きにかかっている。
つまりプロデューサー次第。
7/10
TVアニメ『プリンセス・プリンシパル』オリジナルサウンドトラック


◇NEW GAME!!
 きらら原作とは思えない、等身大の人間味を感じる作品。
二期ということもあり見ているこちらも主人公の青葉や職場のチームと親近感がわいてくる。
日常ゆるふわ系をストーリー立ててしっかりと一人の人の成長を描けたのは
同じような日常系では二期三期とアニメが作られてくるにつれて
原作の完成度が高くなり一期の反省がしっかりと生かされるが故だろう。
 作者は実際の体験を元に作ったと表明しているが実際に
八神コウのような上司が存在したのだろうか。
 日常系アニメとしてはあまりにも感情豊かで人生の一ページを見ているようだった。
憧れの人と自分を比べ圧倒的な差に挫け心苦しくなったり
少し近づけたり実際に関わり自分が影響を与える存在になっていたりと
これは紛れもなく仕事しているアニメであった。
 キャラが可愛いだけではないリアルな感動はおそらく作者の実際の経験によるものと思うが
今後も、SIROBAKOのような実体験やリアルをもとにした作品は応援したい。
9/10
NEW GAME! 6巻 (まんがタイムKRコミックス)


◇ナイツ&マジック
 なろうアニメのロボアニメもとい、エルくんを愛でるアニメ。
オタクが夢中になっている姿というのはすこし惹かれるのは自分だけだろうか?
こちらもNEWGAME同様に現実のオタクという存在を天才美少年という衣で
コンフォートアレンジしたキャラであるが、美しくも愛でたい存在である。
 キモオタと呼ばれる人たちがキモイと感じられるのはもしかしたら
ただ本当に見た目がよろしくないだけなのかも知れない。
 世界としては、なろう作品であり非常にミッションはどれもイージーではあるが
もっと過酷で熾烈な敵や大きな課題がでてきてエル君がもっと翻弄されていたら…
しかしそんな時にも前向きにめげないオタクらしい姿が見たいと思うし
逆に悩んで落ち込んでいたらそっと支えたいとも思う。
 すこし遅れた異世界に飛ばされて無双する異世界なろうアニメはまるで
現代のAppleやGoogleといったカリスマイノベーター的気分で
ある意味オタクの楽園でありオタクがオタクを描いた理想郷だ。
 理想の世界にいる自分がいたらどんなに幸せだろうそんなことを思いながら
幸せいっぱいのエル君のおもしろかわいさに惹かれるのだろう。
7/10
ナイツ&マジック 4巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

◇ようこそ実力至上主義の教室へ
意識高いラノベ作品。岸監督が携わった作品の中でもトップクラスに意識が高い。
2クール目を前提として1クールかけてプロローグが終わったような作品。
二期があれば良いのだけど、原作読めEndだったような気がしてならない。
 作品としては、ラノベという枠の中で見ればそんなに気にならないが
現実の有名哲学の引用からはじめるアバンは
視聴者を一気にこのアニメをリアルなものなのだと頭を切り替えさせられる。
それが故に大まかな設定から細かな設定までなんとも言いがたいラノベ感が違和感を際立たせた。
 一体この学校の存在目的はなんなのか、生徒にこんな状況を
体験させてどうさせたいのか後付けでもしっかり設定が欲しいところだ。
 アニメとしては、主人公のだるそうな演技も最終話を見ればある程度納得いくが
最終話まで理由を仄めかすこともなく溜めさせてしまうのは
岸監督の悪いところであるような気がする。
うまく作ったらちょっとしたスマッシュヒット作品になりそうな雰囲気はあった。
じっくりと見返しながら考察してみたいと思える作品がまた求められている気がする。
第二期があったら期待して見たいところだ。
6/10
ようこそ実力至上主義の教室へ (MF文庫J)


◇ゲーマーズ!
 このゲーム部には問題がありすぎる。
ゲームを題材にWORKING的なすれ違いを描き続けた1クール。
あまりに複雑な人間関係に頭ごっちゃになりつつも
現実はゲームよりずっと複雑なんだとアニメの中のゲームを見ながら考えをめぐらせた。
非常にコミカルな本作も蓋を開けたらラブコメ以上に恋愛作品で
人を好きになる、人と人との関係はゲームより何より面白く思うようにはならず
ゲームをすることよりもゲームが好きな人が好きそんな人間観察的作品。
 相関図をみてもまだよく分からないのだから、
もうすこし要素を削ってもいいのかもしれない。
最初から恋愛アニメだと思って見たら
また違った理解が出来たかも知れない。ちょっと惜しい作品。
5/10
ゲーマーズ! DLC (富士見ファンタジア文庫)


◇異世界はスマートフォンとともに。
 このアニメストレスがない。しかしそれがなにかもにゅっとしたなにかを感じさせる。
なろう作品のなれの果てとでも言えば良いのか、
ユーザーに好まれる要素だけをぐっと圧縮して固めた遺物のようだ。
物語では何でも出来る万能青年の主人公も、
この作品自体はユーザーを怖れすぎたがあまり不自由すぎる作者が思い浮かぶ。
 逆に吹っ切れて5分や10分の枠でさくっとやったら気分転換程度には受け入れられたかも知れない。
 それでも、ユーザーの意見にそっくりそのまま答えた作品なのだから
このアニメは憎もうにもどこかしら気に入ってしまう自分がいる。
中学生が思いつきで描いたような不器用さと現代社会の歪みが表現されたような1クール。
 主人公のように何でも不自由なく出来たら…。そこで思考を止めておくのがいいのだと教えてくれた。
4/10
TVアニメ「異世界はスマートフォンとともに。」vol.1【Blu-ray】


◇メイドインアビス
 この世界は美しいが、美しさとは何か?
背景美、音楽、作画、演技どこを見てもクオリティーは非常に高い。
しかし作りが良すぎるが故にこのクオリティーでグロ表現なんてやるのだから
こちらまで心に深い傷を追いそうになるくらいに世界に惹き込まれてしまう。
 一度入ったら二度と戻れない終わりへ向かう非常にウィットな世界で繰り広げられる
限界の行いは、何度も絶望を見せてくるがそれに負けないリコの勇気はあまりにも美しい
この作品のメインテーマのメタファーとしてトコシエソウという花があるが
意味するところはまだはっきりと説明されている様子はないけれど、
なぜだかこの花が見せる表情がこの作品がなんなのかを代弁しているとしか思えない。
 またアビスホールの底へと向かうリコを見守るように毎回語られる
坂本真綾の母性的なナレーションが、心に響く。
 こんなに可愛いキャラにこんな過酷なことをさせて良いのだろうか?
いやそのコントラスト感がこの作品の良さであり面白さであるのは明白だ。
 ロボットと人、地上と穴の底、絶望と希望、弱さと強さ……
様々な要素が対比されるこの世界は、あまりにも残酷で美しい。
 海外評価も非常に高い本作は原作も含め今後の展開が気になってしかたない。
9/10
メイドインアビス 1 (バンブーコミックス)


◇地獄少女 宵伽
 見ているこちらが地獄送りにされそうな低予算アニメ。
地獄少女というコンセプトは素晴らしく今までアニメ界で放送されてきた意味はあると思う。
わざわざ超低予算の中、無理をして6話だけ新作を作る必要はあったのだろうかと疑問に思う。
 地獄を描いた作品ではあるが、見るに堪えないアニメーションが本当の地獄だったような気がする。
 ある意味そのきついアニメが地獄少女としての恐怖であると言える。
地獄とはアニメの外側にあるようで
なぜか見ている視聴者がホラー、レビューを書く自分もまたホラー。
2/10
地獄少女 宵伽 上巻(初回仕様限定版) [Blu-ray]


◇Re:CREATORS
 今まであったような無かったようなそんな気分の作品。
アニメ漫画業界がここまで発達しからこそ生まれたような作品。
タイトルに偽りはないし、クリエイターとして丁寧に作っていたとは思う。
 2クールという尺を使ってあるべきところまで持っていき着地させるのは
今時のアニメでは失敗例の方が多いような気がするが
全体を見たら脚本のまとまりは普通以上だったと思う。
 1話1話を見ていくと無駄な要素はいくつかあったよだけど
2クールもだらだら見ていくと今やどうでも良く感じてしまう。
 ただ、作品の都合上キャラの好き嫌いはそれぞれに出てしまうように思う。
マガネちゃんというトリッキーなキャラやマミカという中途半端なキャラですら
クリエイターという存在のメタファーとして十分に機能しているのではないかと思う。
 そうこのアニメの良さであり面白さは、この業界人、クリエイターの存在そのものであるのかもしれない。
5/10
Re:CREATORS 8(完全生産限定版) [Blu-ray]


◇サクラクエスト
 意識高く実りあるアニメになるはずだった。
何となくこの作品、まじめに作りすぎたのだと思う。
 キャラはそんなに悪くなかったしアニメとしてもいつものPAだった。
いや、地域活性化というリアルなテーマがある以上おふざけはあまり許されず
アニメという自由な枠の中で限られた範囲でストーリー作りが強いられている。
まじめに作らざるを得なかったといえばいいだろうか。
 逆に田舎ってつまらないと2クールもかけて訴えかけてくるよなストーリーには
まるで行き詰まってしまった日本社会をアニメにまで反映してしまったようだ。
 リアルの繋がりがあることはアニメ製作において力となるはずが
それが返ってあだとなってしまったようでリアリティ故のつまらなさから抜け出せなかった。
 聖地や地域との繋がりはやはり偶然性が生む副産物でなければいけないと
身にしみて分かった2クール。
 なにより無理をして作っている感じがとても窮屈で
聖地とお見合い婚をさせられているような退屈な2クール。
PAWorksはお仕事アニメと自ら枠を定めて作品を萎縮させることなく
もっと自由な世界できれいな作品を期待したい。
4/10
サクラクエスト (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)


◇君の名は
 アニメ映画の金字塔になってしまったこの作品。
うっかり普段買わないはずの初回限定BDを買ってしまったのだから
君の名はと言う作品のもつエネルギーは恐ろしい。
この劇的なヒットにはファンも作り手も驚きの一言ではあるが、よくよく見ていくと
どうにもヒットする要素がちりばめられている。
今までの新海作品でひかかっていた大きな問題が解消されていたように思う。
一つあげるなら、背景とキャラとの調和である。
これまでの新海作品は背景こそたぐいまれなる天才的表現力で
どんな作品よりも緻密で美しいのだが、これが逆に素っ気ないキャラとちぐはぐで
キャラをどう動かしても背景でしか評価が出来なかったように思う。
それが、君の名では田中将賀がキャラデザを担当した。
 他にも作画に、ジブリ出身の有名アニメーターの名が並んでいる。
もしかしたらこの作品、現代日本を代表するアニメ職人が一堂に会したのかも知れない。

 また時期的にも、アニメというコンテンツが社会に受け入れていいるような昨今
これまでのクリエイターが築き上げてきた天才的アイディやギミックを
詰め込み、きれいにまとめ上げたことが、受け入れられてしまった要因の一つであると思う。
なにより、アニメの面白さを再確認できたし。
ULTRA HDの4KBDはテレビやプロジェクターのベンチマークとして末永く愛用できそうだ。

「君の名は。」Blu-rayコレクターズ・エディション 4K Ultra HD Blu-ray同梱5枚組 (初回生産限定)(早期購入特典:特製フィルムしおり付き)


少量だけ見るつもりが結構見ていた夏クール。
さくっと感想を書くつもりが4時間以上もかかってしまった。
秋クール一話チェックへ続く。




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